amiteeのほげほげ日記

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遅ればせながら、いろいろ

あの日は妙に仕事が多い日だったので、朝から「今日はしっかり残業だな」と思いながら働いていた。地震が起きて少ししてから停電した時も、「まったくこの忙しい日に!」などと悪態をついていたし、中ボスは作業中のデータが消えたことを嘆いていた(わたしは揺れ始めてすぐに上書き保存していたのでセーフ)。地震直後から太平洋側に大津波警報が出ていたことは携帯のワンセグを見て知っていたし、秋田市内が比較的何ともないのに停電もなかなか復旧しないので、夜になりかかる頃には、関東以北が普通ではなくなったということは何となくわかっていた。けれどこちらは停電以外はほぼ普通。大きな災害という実感はあまりなかった。
夜、電気も点かないし寝ようと思ったときになおやから電話が掛かってきた。早々に「電池がもったいないから切る!」と言ったわたしに、「テレビ見られないんだよな。どうなってるかわかるか?」と言うので「関東よりこっちが大体やられたってことは何となくわかったよ」と言うと、ひどく暗い声で「太平洋側がひどいことになってるよ。本当にひどいことになった」と言う。この言葉と、携帯のちいさな画面で見た大津波警報の画面とが繋がり、太平洋側に何があったのかを悟った。このときのなおやの暗い声は、耳の底にへばりつくようにしてずっと残っている。
翌朝、ラジオから「仙台市の荒浜で200から300の遺体」と聞こえる。おののいた。でも状況がわかるところはまだマシなのだということが、後になってわかったのだった。宮城県内に暮らすわたしの友人・知人は皆とりあえず無事だったのがせめてもの救いであった。

地震から約1ヵ月後の4月19日は、MR.BIGの秋田公演の日だった。歯列矯正の診察をお休みにしてもらって楽しみにしていたのだけど、地震があったのでどうなるかなと思っていた。福島の原発のこともあり、日本公演を取りやめるアーティストもいたようだけれど、親日家のMR.BIGの4人は来ることを選択したのだった。来ても来なくても彼らが決めたことを尊重しようとは思ってても、いざ公演が決行となるとやはり嬉しかった。行きたくても行けなかった人には本当に申し訳ないことである。
前にも思ったことがあるけれど、秋田はシャイな人が多いのか、会場ではツアーTシャツを着ている人はとても少ないし、メンバーの名前を呼んだり掛け声をかけたりする人も少ない。腕を振ったり跳んだりしている人も少ないけれど、周りのことは気にしないことにして、今回も一人でしっかり楽しんだ。
動画は、地震が起こったことで急遽作られ、チャリティCDとしてツアーの各会場で販売された曲。ライブでは歌詞の日本語訳(動画でも出ている)がステージに写っていた。この日本語訳がちょっと直訳すぎて個人的には少しざんねんだったけれど、「より伝えたい」気持ちがわかった点では良かった。泣ける一曲。

話が逸れるのだけど、実はわたし、ユニゾンとハモりが大好物である。今回ロック色が強まったMR.BIGのアルバムはポールとビリーのユニゾンが随所に鏤められ、ライブでもエリックの後ろで3人がしっかりコーラスするのでとても楽しかった。


書くことはまだあるはずなのだけど、長くなったのでとりあえずこの辺で。