amiteeのほげほげ日記

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「アフタースクール」

「この夏観たい映画」に結構前からリストアップされていた「アフタースクール」を、昨日ついに鑑賞。公開も遅かったけれど観に行くのも遅くなった。堺雅人さんは基本的にあまり好きではないのだけど、この映画にはあの張り付いたような笑顔と、気弱そうでいて急に突拍子もないことをし始めるところが妙に合っていて、悪くなかった。
迂闊に書くとネタバレしてしまうので、あまり書けないのが残念だけれど、あれこれと謎が目の前に差し出されて、映画の登場人物と一緒にその謎を追っていく…と思いきや!実は!という展開。最後のほうで謎がぱたぱたと解決していくのは、悪くなかった。後から思い返せば、あーあの電話はそういうことだったのね…とか、納得がいくのですっきりする。でも、この映画はそのたくさんある小さな謎を解くことに主眼を置いているせいか、そもそもなぜ…のところは今ひとつすっきりしない感じで、そこだけが少し気になった。役者陣は、さすがの大泉洋ちゃんと妙に柄の悪い佐々木蔵之介を、堺雅人常盤貴子田畑智子がアシストという感じで、あとは脇役で出てくるベテラン俳優もかなりいい味を出していた。特に山本圭にはかなり騙された。騙され感がむしろ爽快。
このタイプの映画では他に、比較的最近の「キサラギ」、3年くらい前の「サマータイムマシン・ブルース」を観たことがあるのだけど、この3作で比較すると、「サマータイムマシン・ブルース」>「キサラギ」=「アフタースクール」という感じ。どれもおもしろかったけど。そういえば蔵之介さんは「サマータイムマシン・ブルース」にも出ていたのだった。
今回はほしよっつ。そもそものところがいまいちすっきりしないせいで、謎解きの大きなところもあまりすっきりせず、それがもっと爽快に解決したらなあ、と思わずにいられない。それでも、DVDが出たら、また観てみるのも悪くないと思う。