amiteeのほげほげ日記

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「パプリカ」

11月の東京公開時からずっと観たかった映画。秋田での上映はなかなか決まらなくて、去年の間は秋田では上映しないと思っていた。そうしたら、年が明けてからまめこ先輩が秋田での上映情報を教えてくれて、一緒に観てきたのが昨日。前回観た「時をかける少女」と同じく筒井康隆の原作で、さらに同じマッドハウスの製作だったけれど、かなり毛色の違う作品になっていた。監督が違うので当たり前と言えば、まあそうである。
感想としては、まず、平沢進の音楽がとてもよかった。狂った夢の世界とシンクロする、あの落ち着かないテクノが映画にとてもよく合っていたし、それより少し秩序のあるエンディング曲も、印象によく残る。パプリカの雰囲気ととてもマッチしていた。ストーリーは全体的にとてもよかったけれど、最後にいちばん悪い奴を倒すところの理屈は少し不満が残った。あれはパプリカだったんだということはわかるけれど、言ってしまえばそれだけであった。何かもう少し、ほしかった気がする。
と文句を言ってみたが、気になったのはこの一点だけで、その点も、まめこ先輩も気になっていた最大のびっくりポイントに威力がありすぎて、「まあいいか」という感じになっていた。小説っぽいなあと思う原作を、うまくアニメらしい仕上がりにしていたなあと思う。あとはやはり、アニメになると、プロとしてキャリアを積んだ声優はいい。江守徹も、すぐに「江守徹だ」とわかったけれど、悪くなかった。山寺宏一大塚明夫は、出てくると「トグサ…いや、むしろスパイク…今回はやっぱりトグサ」「バトーさん…ていうかベントン先生?(←NHKの「ER」吹き替え)」という心の声との葛藤があったけれど、他のキャストもその道では有名なみなさんだったようで、非常によかった。
ほしは当然のいつつ。同じ監督の作品では、「東京ゴッドファーザーズ」も観てみたいけれど、なおやがDVDを持っていた「千年女優」を観ておきたかった。今度借りてこようかな。秋田にあるかな。個人的にものすごく「使えない」と感じる秋田のレンタルショップには降参寸前である。