amiteeのほげほげ日記

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「時をかける少女」

なにやらこのアニメ映画は、この間毎日新聞関係のナントカいう賞を獲ったようだけれど、個人的には、ほしみっつ半である。いろんな意味で残念極まりない。
基本的に攻殻機動隊のような映像が好きな自分にとって、とても違和感があったあの映像が、まず第一にいけなかったところ。「千と千尋の神隠し」みたいな背景なのに、動き回る人物はエヴァンゲリオンに出てくるキャラみたいなのだ。気になる。非常に気になる。それから、主人公の性格がまったく理解できなかった。どうしてそこでそうなるかな、という感じ。ストーリーの展開として必要なのはよくわかるのだけど、なかなか感情移入できなかったので、いまひとつ感動できないままだったのだ。しかも、最後のところ、最もだいじなところで、それまで頑なに守ってきたタイムリープの法則をあっさり破ってしまっていた。SFなのだから仕方ないという人もあるだろうけれど、わたしにはこれがどうしても腑に落ちない。それがOKなら、あれもこれもそれも、皆OKじゃないか、という話である。どうして最後にそうなるかなあ。そして前半はやけにゆっくりと丁寧に進むくせに、後ろになってくるにつれどんどんバタバタしていく。前半のエピソードはもっと少なくていいから、後半のだいじなところで、もっといろんなことをしっかり納得させるように見せて欲しかったと思う。消化不良のまま終わってしまったエピソードが残っているのだ。
まあいろいろ書いたけれど、主人公がしっかり成長したのはよくわかったし、いいか悪いかと言われると悪くはなかった。でも、これはレンタルで観てもよかったかな。秋田では来月にようやく上映される、同じマッドハウス製作の「パプリカ」に期待を寄せることにして、また別の映画でも借りてきたい。