amiteeのほげほげ日記

はてなダイアリーから移行してみました

秋田空港に4時間カンヅメ

それは6日金曜日。14時45分発の羽田行きに乗る予定だったわたしは、駅からリムジンバスに乗り、14時頃無事に空港に着いていた。10年ぶりの秋田空港、ミニサイズなところや、外装・内装が全体的に妙に茶色いところなど、何も変わっていない。チェックインを済ませ、手荷物検査も終えて搭乗口まですぐにたどり着いた。しかしそこからが長かった。
まず、14時15分(だったかな)に到着予定の羽田からの飛行機から、乗客を降ろせない状態だという。機体トラブルらしい。それは折り返し便なので、乗客を降ろし、整備・点検を終えてからでないとわたしたちは乗れない。この時点では出発は15時20分の予定だとアナウンスされた。しかし、15時になっても乗客が降りてこない。もはや15時20分出発はありえない。後ろに座っていたサラリーマン風の男性二人が、秋田新幹線の運行状況を調べ始めた。
15時30分頃、ようやく乗客を降ろす目処が立ったらしく、そこでふたたびアナウンスがあった。ここでアナウンスされた出発予定時刻は17時30分。このアナウンスで周りから「えー」という声が聞こえた。となりの「じゃる」便も滑走路除雪作業で遅れているとのことだったが、その遅れはたかだか2時間程度。いいじゃないかそのくらい、と思えてしまった。実はじゃるには後輩が勤めている。比較的義理立てするタイプの自分が、今回じゃる便にしなかったことを結構呪った。そして「あな」からは、大幅な遅延のお詫びということで、空港内のレストランや売店で使える1000円の「お食事券」を渡された。しかしこの「お食事券」が次のげんなりの素。
いったん搭乗口を出て、家族に連絡を入れ、ロビーの空いている椅子に座って本を読むことにした。おとんの机の上から勝手に持ってきた「池袋ウエストゲートパーク」が役に立った。お腹はすかないので、お食事券の使い道は後で考えようと思った。そうして活字を追い、アナウンスに耳を傾けていたらあっという間に17時。お食事券を使おうと売店へ行った。相変わらずお腹は空いていないので、大好きな金萬と、あと先輩の会社で作っているお菓子「しとぎ豆がき」でも買おうと思った。
売店に行ったらどちらも525円のものが売っている。一つずつ買うと1050円だからあと50円出せばいい。財布を見ると小銭は30円程度しかなかったので、おねえさんにお食事券と千円札を出した。以下そのときの問答。
店員さん「こちらお釣りがでませんけどよろしいですか?」
わたし 「??え?」
店員さん「このお食事券はお釣りが出ない金券ですので…」
わたし 「(だから1000円以上買うんじゃん?)それ合計で1050円ですよね?」
店員さん「はい。ですからお釣りが出ませんので、2000円以上買われたほうがお得かと…」
わたし 「(1000円の金券持っててなんで2000円以上買わなくちゃいけないの!)合計1050円だから、この金券と、あと50円あればいいんですよね?」
店員さん「はい」
わたし 「じゃあ、950円お釣りじゃないんですか?」
店員さん「金券のお釣りが出せませんので…」
わたし 「(金券の額面より多く買ってるのになんで?)…なんかよくわからないんですけど…」
店員さん「あ、あの、この金券はお釣りが出ない金券ですので…」
わたし 「(そんなのわかってるよ!)じゃあ、その1000円を両替してもらってもいいですか?そこから50円出します」
店員さん「あっ、はい」
というわけで、わたしの手元には無事に950円が返ってきたわけだけれど、いやまったく果てしなく無意味な問答であったと思う。しかもこの問答の間じゅう、周りには誰もいなかった。孤独な空港だ。
そんなこともあってますます疲労しながら、再び手荷物検査を受けて搭乗口へ。飛行機が離陸するより前に、18時のニュースが始まっていた。