amiteeのほげほげ日記

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いくら何でも繊細すぎる

今回のデータ変更にあたって、EL-900mの音色をSTAGEAに対応させるための「EL→ELS変換」は全く視野に入れなかったが、それが正解のようだ。そして1時間レンタルして、基本的には得意なはずの生楽器の音作りだったにも関わらず、1時間ではほぼ何も成し得ないままに退出。夜の特別レッスンがなかったら本当にどうなっていたか。というわけで例によって、今日の感想。

  • 打鍵によって鳴るレイヤーが違うという話、あれは本当に、アタックによってそれぞれ違う音色のような鳴り方をする。一人でさわっていたときにトランペット7を選ばなかったのは、音色が妙にぷりぷりしていたからなのだが、それはわたしがアタックのときに鍵盤を叩いていたから。叩かずに押し込めば、先生の言う通りクラシック向きのきれいな音が鳴る。
  • しかし、当然、ひとつのフレーズの中でも一音一音、発音のさせ方が変わるわけで、その都度早く押し込んだりゆっくり押し込んだりしてこちらが調整しなければならない。「叩かずに、早く押し込む」、ピアノ出身者には得意かもしれない。ちなみにこのトランペット7は「EQ/エンハンサー」のエフェクトは使わないほうが、音色をクラシック向きのままに保てるようだ。今回わたしは、エフェクトをプリセット(使用しない)か「ミスレーニアス」で設定。プリセットでも音色自体のリバーブが調整できる。あとは鍵盤自体のブリリアンス、リバーブで調整中。
  • 逆に、トランペット3やホルンなどに関しては、「EQ/エンハンサー」を積極的に利用したほうが、他とのコンビネーションを作りやすい。ただし、ホルン5にそれをかけた音色は、シーンを選ぶ。ホルン5それ自体はクラシック向きなので注意。
  • ホルンをバズーカにすることは比較的かんたん。対してトランペットの音に厚みを出すのはなかなかたいへん。
  • 管楽器の音色を弾き慣れていてタッチトーンが得意な人ならば、クラシック以外で、素敵な音色をたくさん利用できそう。ジャズでソロをとるときの渋いトランペットの音も、ほとんど調整なしでできる。クラシックじゃなかったら使いたい音色がたくさんあった。というか、それで数分、MFTのソロを弾いて遊んでしまった。
  • やはり本体出力とアンプ出力の関係は頭に入れておいたほうがいいようだ。先生から、こちらでは本体出力のみを考慮して調整した後で、ホールに行く直前に、全てのボリュームを1目盛または1目盛半程度下げておいたほうがいいかもしれないというアドバイスをもらった。
  • たとえば、全ての音色の同じ項目を一気に調整したい、というとき、900までは音色ボタンからその画面にはすぐ行けても、基本的にはいちいちそれを「選ぶ」までやらなければならなかった。STAGEAでは、一つの項目をいちど調整アクティブの状態にしたら、後は音色ボタンを押すだけで次々に同じ項目が設定できる。これはらくちん。初期化したにも関わらず、作り終わってみたら音色ごとのリバーブがばらばらで最初けっこう萎えたのだけれど(本体からのリバーブ設定とは別に設定できてしまう)、これのおかげで修正作業は早かった。

徒然でゲホゲホ・・のゆふやが言っているように、この互換性のなさには本当に閉口する。HSシリーズからELシリーズに移ったときとは若干状況が違うようにも思う。FM音源を捨てたこと自体はしかたないことで、それによって音質が上がったのも事実かもしれないけれど、ELシリーズの時点で既に「大きなパソコン」だったのだから、そこはやっぱりユーザーの立場に立ったらわかるだろうってことが多すぎると思う。
まあ、それでも積極的に勉強して自分のものにしようって人が多いのかなあと、そしてそういう人たちを期待しているんだから自分もまんまと敵の策略にはめられているのだろうなあ、とも思うのだけれど。