ベックと言えばジェフ・ベック
「ベック」とだけ言うと、漫画もアーティストも挙げられると思うのだけど、わたしにとってはジェフがくっついてギタリストになってしまう。
今日、街中に出たついでに気になっていた喫茶店へ行ってみたら、ロックの雑誌(去年のもの)が置いてあった。それでギターの名盤100というような特集の号を見たら、久しぶりにJeff Beckの「Blow by Blow」のジャケットを見たのだ。家にもあったなあと、思い出して聴いてみたというわけ。
このアルバムの1曲目、「You Know What I Mean」は、ドラムを習い始めて3年目、小学6年の頃に先生が譜面を持ってきて、演奏してみようと言われたものだ。基本的にどの曲も音源を入手して聴きながら練習していたし、譜面だけ見ても当然ちんぷんかんぷんだったので、このCDを買った。ちなみに、このドラムの先生というのは、同時にわたしのエレクトーンの先生でもあるのだけど(本職はエレクトーンの先生)、なかなか思い切ったことをする人で、このJeff Beckの他にも、小学6年や中学1年のわたしにDeep Purpleの「Smoke on the Water」やVan Halenの「You Really Got Me」、BON JOVIの「You Give Love a Bad Name」なんかを練習させるという行動に出ている。ほんの少しだけ習っていたエレクトーンでも、エレクトーン独特の曲よりもジャズのスタンダードを弾いていた。ジャズとロックの好きな先生だったことに後から気づいたわたしなのだけど、当時まだまだお子様でジャズの良さがまったく理解できず、むしろジャズを嫌っていたのが、今となっては悔やまれるところである。しかしおかげで、ロックは好きになったし、ジャズ特有のリズム感を養ったおかげでエレクトーンサークルでもそれなりに弾くことができたと思う。
この「Blow by Blow」、大学に入って聴きなおしてから改めて魅力に気づいたのだけど、小学6年生では良さに気づかなかったのは無理もないかもしれない。初めて聴いた当時はとにかく難しくて演奏しづらくて、曲のリズムにうまく乗ることができなかったから、マイナスイメージがついたと言ってもいいくらいだ。ギターを弾く人にとってはJeff Beckのギターが魅力だろうし、Jeff Beckのアルバムなのだからそれが当然なのだけど、当時18歳だったというドラマーの演奏やベースも本当にかっこいい。ときどき思い出しては聴きたくなる一枚である。
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