amiteeのほげほげ日記

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「スカイ・クロラ」

水曜でレディースデーの昨日、午後から予定通り「スカイ・クロラ」を観てきた。
何度も薦めたらわたしより先に観に行ってしまったリョウにいが「難解」という感想を日記に書いていたけれど、確かにある程度の事前準備が必要な作品だったと思う。わたしは、森博嗣の原作は未読だけれど、ある程度の情報を仕入れてから観に行ったので、それなりに理解できたように思う。ストーリー展開がわかりにくいというのは、Wildkatzeさんの言うとおり。原作を読んでいてもそれなら、もう仕方あるまい。
押井さんではないものも含めて大好きな「攻殻機動隊」は、「同じように見える入れ物のなかに、違う人格が入っている」ということが重要なファクターだと理解しているのだけど、この「スカイ・クロラ」はその逆と言ってよいと思う。死んでも死んでも、別の入れ物に入って、再び生きる。その永遠のサイクルからはみ出そうともがく主人公ふたりが、とても痛々しい。アニメの彼らにほとんど表情が見えないことも、痛々しさを増しているような感じがする。
声優に関しては少し不満が残る内容。日テレ開局55周年記念作品ということで、仕方ないのかな。加瀬亮は思ったより悪くなかったけれど、菊地凛子はかなり微妙なところだった。二人ともプロとは違うので、やはり聞きにくい。あとは谷原章介のすてきな低音が、アニメの外見から少し違う感じがした。声そのものは聞きやすかったし、違うキャラなら結構いい感じだと思うのだけど。唯一、押井さんの大好きな榊原良子が、プロの声優として大事な脇役をしっかり支えてくれたのがよかった。榊原さんの声にはあちこちで出会うけれど、わたしはやっぱりクシャナ風の谷のナウシカ)、コーデイ先生(ER)のイメージが強い。気が強くて自立した女性。
そういうわけで、声への不満でほしが少し減って、今回はよっつ半。森博嗣、前から気になっていたけれど、やっぱり気になる。