さいきんの番組ふたつ
NHKの土曜ドラマ、以前「ハゲタカ」がかなり話題になった枠。NHKらしく重々しい、疲れるタイプの見応えあるドラマ。すべて録画して、数日かけて一気に観た。
主演は塚本高史で、硬派な公認会計士という役。公認会計士という人たちがどういう仕事をする人なのかそれまで知らなかったけれど、このドラマでそれがわかったと思う。企業の粉飾決算と、それを黙認する監査法人。きれいごとだけではやっていけない体質。企業や銀行との癒着が横行していると描かれていて、もしかするとこれが本当のことなんだろうなと思った。
正義だけをふりかざしていてもうまくいかないし、馴れ合ってばかりいては人間としてだめになってしまう。そんな考え方でなく、どうやって人のためになるか考えていくというところに、主人公は働く価値と公認会計士としてのプライドを見出していく。すばらしい終わり方であった。
- 「ゴンゾウ」
テレビ朝日の刑事ドラマ枠。初回を録画し損ねて、2回目から観ている。最初なかなかいい感じだったのだけど、話が謎解きメインになってきたのに伴って、少しずつ失速してきた感じもする。ゴンゾウ（内野聖陽）のキャラが変わってきたせいだろう。久しぶりにみた筒井道隆の意地悪っぷりが意外といい。これからは、事件の謎解きとともに、ゴンゾウや佐久間（筒井道隆）の謎解きも始まっていくと思うので、どんなふうに展開していくのか、まだ注目が続く。ちなみにこのクールのドラマはこれだけ。織田裕二の月9が好発進したようだけど、どうなんだろうねあの髪型は。
