滝に着かない
既に二週間前のことだけれど、ゴールデンウィーク後半の5月4日に、去年の夏に行こうとして行けなかった(id:amitee:20070726#p1)安の滝へ行こうと計画した。麺の達人とぐっちさん、栗っちというふうにメンバーも決まり、あとは行くだけのはずだったのに、連休前日の5月2日、またしても風邪の症状を呈してしまった。熱こそ出ないものの、明らかに体調は不良。それでも、3日を一日寝て過ごし、4日朝、頑張って(!)、麺の達人の車に乗り込んだのであった。
結果から書くと、またしても安の滝へは行けずじまい。案内看板の通りに進んでいくと、「全面通行止」のバーが現れたのだ。バーは一部分が開いていて通れそうな気配もあったため、行ってみたけれど、山の斜面の一部が崩れていたり見通しが悪かったりして、進んだら戻れなくなりそうな様子。それで引き返して「阿仁マタギの湯」の人に聞いてみたら、残雪が多いのでまだ開通していないとのこと。なんたること。鳥海山だって連休前に山開きしたというのに、滝がまだ観られないなんて。
それで明らかにテンションの下がった(そして体調も悪化した)わたしを乗せて、わたし以外の3人が行ったことがないという、熊牧場へ。熊牧場は、その名の通り熊しかいない、とても小さな牧場。牧場と言っても、牧草の生えたような穏やかなところがあるわけではなく、コンクリート造りの三箇所ぐらいのところに種類別に、わらわらと熊がいる。餌を投げてやったりもできる。やる気のある熊は、飛んでくる餌を自らキャッチしたり、早く頂戴のジェスチャーをしたりするのだけれど、それをやるのは一箇所当たり1頭か2頭がいいところで、他のほとんどの熊はごろごろしたりぼーっとしたりしていて、なんともいえない眺めが広がる場所である。
熊牧場は以前にも来たことがあったので(そして体調もイマイチなので)、ぼーと眺めていたら、お兄さんに抱っこされた小熊が登場。生後2ヶ月半とのことで、遠目に見る限り、体長40〜50センチといったところ。お兄さんは一生懸命地面に降ろそうとするのだけど、小熊ちゃんはイヤだとばかりにお兄さんにしがみつき、いっこうに降りようとしない。それがまた可愛らしく、ぐっちさんと二人で食い入るように見つめたのであった。
それにしても、どういうわけか、安の滝にはなかなか着かない。しかも、後から聞いたところによると、通行止めだったその道は、無理をすれば通れたとのこと。残雪は確かに多く、足場もとても悪かったようだけれど、滝は雪解け水でかなりの水量で、見ごたえがあったらしい。く、悔しい…!