amiteeのほげほげ日記

はてなダイアリーから移行してみました

流行の波に乗る

今期観ているテレビはと訊かれたら、もう「のだめ」と「コトー」で終了だ。「僕の歩く道」「14才の母」も時折観ているけれど、のだめとコトーを必ず録画して後から観ているのに比べたら、観ていないも同然だ。でもここで挙がっている4番組のうち3つがフジテレビ。やるな、フジテレビ。まあTBSが入らないとうハンディはあるのだけど、それはこの際無視である。
「のだめ」のいいところは、新聞のパクリになってしまうけれど、「音楽をやっている人の感じがよく出ている」ことに尽きる。同じ集団にいても人によって音楽への向かい方に温度差があるとか、それぞれが練習とかステージというものをどう思っているかとか、そういうのがとても、実際の感じに近い。よく言われるとおり、練習は楽しいものではないことが多いし、楽譜通りに弾くというのは何にしても大変だ。でも、練習もせず楽譜通りに弾けもしないのに、「自分らしく」とか「個性的に」弾くことは、まずもってほとんどの人が不可能なことである。そして何より、練習をして弾けるようになると、楽しい。自分らしく弾けてくる。そういうことが、言葉で説明するのでなく、ストーリーと映像、そして笑いの要素とともに伝わってくる。笑いがあるから、変に作り上げたドラマじみていないところもよい。そして「練習」とか「楽譜」というのはのだめ本人を描くキーワードでもあり、その意味で、のだめはとても自然に描かれていて好感がもてる。非常によい。
それともう一つ大きなポイントなのが、皆きちんと楽器を弾いているように見えること。これは音楽を扱うドラマでは結構だいじなことと思う。絶対に本当には弾けないようなものでも、なんか本人が弾いてる、ように見える。漫画だと、説明されても「弾いてる感じ」を感じるにはなかなか難しいけれど、うまく作られた映像や音と一緒になると、それは容易だ。これも非常によい。というわけで、「のだめ」は笑いだけの馬鹿らしいドラマではない。
なんだか、のだめについて書いてしまったらコトーについて書く気力がなくなったので、この話題はこれで終了。残念ながらのだめの漫画はほとんど読んでいないけれど悪しからず。なおやがいたらなあ。すぐ読めるんだけどなあ。ざんねん。