amiteeのほげほげ日記

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「銀のエンゼル」

スケジュールが合わず観ていなかったので、行ってきました三軒茶屋中央劇場。予感はしていたのだけれど、かなりレトロな映画館で、しかも「銀のエンゼル」と「インストール」の二本立てで、一本ぶんの料金。うわー。でも「インストール」は観る気がしなかったので目当ての一本だけ観て退場。映画館自体がなんだかいい雰囲気だったし、映画自体の雰囲気とも上手い具合にかみあっていたと思う。仙台フォーラムみたいに、小さいけどこぎれいな映画館で観るよりも、よかったんじゃないかな。

展開としては何かすごく大きなことが起こるわけでもなく(起こると言ったら娘のプチ家出くらいか)、全体的に謎もけっこう残る。でも、それぞれの登場人物の気持ちはなんだかとてもよくわかるような気がするし、観た後になんだか照れ臭くなって少しくすぐったいような、ちょっとあったかいような、そんな感じ。
大泉洋さんもいつもの通りにとてもおもしろかったし、小日向文世さんと村上ショージさんがガソリンスタンドの屋根の上で語り合っている様子は象徴的だった。あと個人的に、前に金八先生に出ていた辻本祐樹くんが非常によかった。

首をすくめたり、吐く息が白かったりといった、画面に現れる「冬」は、故郷の風景として捉えられ、やはり恋しい。星、よっつ半。