芦野公園リターンズ
一ヶ月半前のエントリ(一本桜めぐり - amiteeのほげほげ日記)ではゴールデンウィークの一本桜めぐりについて書いたのだけど、いちばん最初に予定を立てたときは、青森県は五所川原市、津軽鉄道の芦野公園駅で桜と汽車を撮りたいなあと思っていたのだった。
大型連休の頃にはすっかり花吹雪が舞っていて、残念ながら桜と汽車の写真は撮れず。そこで今度は紫陽花の時期に撮りに行きたいなあと思っていたところ、海の日の連休を使って行くことができたよ。
汽車が来る前に、まずは芦野公園駅のホーム外側から撮ったよ。
そして紫陽花と汽車を撮ろうと思っていたはずなのだけど、未熟なわたしはどこで撮れば良いかよく分からなくなってしまったんだよ。
結果、こうなったんだよ。
おかしいな…紫陽花と汽車を撮りに行ったと思ったんだけどな…
でも本人的にはけっこう満足。駅のすぐそばにある喫茶店「駅舎」に寄ることもできたし。
そして上りと下りの汽車を一本ずつ見送って、一息ついたところで急にざあざあ降りに。撮っているときに降ってこなくて良かったよ。本当に良かったよ。
おまけ。
わたしだよ。
脇が締まってないと言われそうだけど、縦位置に構えて脇を締めると、たいへん残念なことに、シャッターに指が届かないのだった。
おまけその2。
これは芦野公園じゃなく、岩手県遠野市のめがね橋を渡るSL銀河。先月撮ってきたよ。
そう、ブログに載せていなかっただけで、この一年でわたしはすっかり撮り鉄子になったんだよ!
一本桜めぐり
一ヶ月も前になるけど、ゴールデンウィークの後半は
2泊3日で岩手から青森を回って遊んできたよ。
青森は、前から五所川原市の芦野公園駅に桜の時期に行きたいなあと思っていて、計画したときはそこがメインだったよ。
でも時期が近づくにつれて、芦野公園の桜は散っていることが予想されて、今回の脳内メインポジションから外れることに…
というわけで今回は、岩手県内のよく知られた一本桜をいくつか巡ったのがメインな感じに。もちろん写真を撮ってきたよ。
まずは、小岩井農場の一本桜。
ここは超有名な一本桜とあって、見物客も多く、駐車場には誘導員も。
5月3日に訪れた際は、五分咲き程度で心もとない咲き具合…
でもせっかくなのでパチリ。
空が気持ちよくて、思わず空をぐいぐい入れてしまったよ。
次は為内の一本桜。
ここも近年人気が高まってきているらしく、狭いカーブの道に何台もの車が駐まっていたよ。
観光ツアーのスケジュールにも入っているようで、大型バスからも人がどんどん降りてくるなど、なかなかの混雑ぶり。
最初は桜に寄っていってみたら、それだと岩手山がまったく見えないことが判明。
Instagramで見かける景色とは何か違うね?ということで、岩手山と桜が見える場所まで少し移動。
移動してみたらどうしても山がメインに思えてきた結果、山をデカデカと写した写真になってしまった。
ちなみにここの桜がいちばん咲いてたよ。
そして最後は、上坊牧野の一本桜。
ここは前の二つに比べると訪れる人も少なく、周囲にあまり余計なものもなくて、つまりとっても良い景色。
すごく気に入ったのだけど、5月3日はここもせいぜい五分咲きという風情で、なんというか惜しい感じ。
天気は良かったのでとりあえず撮ったけれど、どうも納得いかないというか、物足りない気分。
結局、連休最終日の5月7日、なんともう一度行ってしまったよ。写真は7日のもの。
3日に行ったときよりは咲いていたけれど、満開ではないなあ…という感じ。
おまけにこの日はひどい強風で、着くなり帽子を飛ばされてしまった。洋服もバッグも、もちろんカメラも砂まみれ。
そんな中で撮った写真だけど、けっこう気に入ってるよ。
その後、5月10日ごろには満開を迎えたようで、Instagramを通じてその様子を見ることができた。
今回、一本桜を巡って写真を撮ってみて思ったのは、昔むかしに一本桜を植えた人たちもそれを手入れしてきた人たちも、皆でお山と桜を大事に思ってきたのだなあということだった。
桜を植えるとき、お山と桜の未来を想像するのはとてもうきうきすることだったろう。実際に一本桜とお山をいくつか見ていったら、どの場所でも、その心持ちが今に引き継がれているように感じた。
また行けるかどうかは分からないけど、季節によって違う姿も見てみたいなあと思う旅だったよ。楽しかったな。
カメラとレンズとレンズを新調したよ
前回のエントリが「三脚を新調したよ」だったのだけど、結局カメラ本体とそれに見合った新しいレンズを年末に新調して、「カメラとレンズを新調したよ」になったよ。
買ったのは型落ちのOM-D E-M1だよ。MarkⅡじゃないよ、これだよ。
レンズキットを買ったからPROレンズになったよ。これだよ。
このレンズが重いよ!本体はそうでもないけど、このレンズをずっと支えて撮っていると次の日に左上腕が地味に痛いよ。けどそんなことを言うと望遠レンズ使用時やフルサイズ使いの人はどうするんだという話になるからあまり大きい声では言えないよ。
そして写りは、レンズと強力手ブレ補正のおかげで飛躍的に向上した、気がするよ…自分の腕が上がった気がして恐いよ。ぜったい気のせいなんだよ。
わりと買ったばかりのときに撮ってきた、小岩井の一本桜だよ。
このカメラを持ってそれなりに撮りには行ってるのだけど、まだあんまり研究が進んでいなくて、使いこなせていないよ。これから仕事が忙しくなるけどがんばって使いこなせるようになりたいよ。
そしてカメラを新調したころ、ぐるぐるボケの画像にハマっていたわたしは、レンズベビーのサイトを眺めていたら、ついついこれを買ってしまったんだよ。だから今回のエントリが「カメラとレンズとレンズを新調したよ」になったんだよ。
www.kenko-tokina.co.jp
ぐるぐるボケと、周辺が流れる効果、そして柔らかくボケるソフトフォーカスという3つの効果を持つレンズがついていて、くるくる回して切り替えるんだよ。すごく楽しいよ。特に、レンズベビーのオリジナルに近いSweetは、ピントの合った部分はすごくシャープで驚いたよ。絶賛修行中だよ。
そしてこのレンズは前のカメラ、E-PL6でないと取り付けられないよ。E-M1はグリップ部分が干渉しちゃうんだよ。でもこのサイズが持ち歩きには楽ちんで、そういう意味ではちょうど良いんだよ。マニュアルフォーカスだから、E-M1みたいにファインダーが有ればなあなんてちょっと思っちゃうけどね。
納得いく写真はなかなか撮れなくて四苦八苦してるけど、楽しくてこのレンズでもたくさん撮っているよ。春になったら光を使ってもっと撮ってみたいよ。
E-PL6に取り付けたところを撮ってもらったよ。3枚のレンズの中が楽しいことになっているよ。
三脚を新調したよ
タイトル通りだけど、三脚を新調したよ。
上に載せた写真は、新しい三脚を使って撮ったものだよ。
これまでは、今年の福袋でゲットした三脚を使って撮影していたよ。これだよ。
ちいさくて軽くて、おまけに白くてかわいくて、ケースも付いててすごく良かったよ。ちいさいのも軽いのも良し悪しだろうけど。
福袋で手に入れたときは、まだ三脚をどうやって選べば良いのかぜんぜん分かっていなかったから、良いきっかけになったし、撮影できる場面が増えてうれしかったよ。
でも使っていくうちに、もう少し高く出来ると良いなあとか、反対にローアングルも撮りたいなあとか、雲台がなんか使いづらいんだなあとか、思うようになったよ。雲台については、あるとき自由雲台のを借りたら気づいたけど。
それでちょっと考えたけど、やっぱりケース付きで持ち運びしやすいというところは捨てがたくて、またミーナで探したよ。ケースもかわいいのばっかりだし。
で今回は、これにしたよ。
エレベーターの部分が外せてローアングルもOK、すごく高くできるわけじゃないけど自分の身長に合ってる。やや軽いけど持ち運びを考えるとOK。今回は福袋じゃないからケースも含めて選べるし、脚はかわいいピンク色。
唯一、自由雲台じゃないなあと迷っていたら、雲台だけ別で買えば?と言われて、そっかあと踏ん切りがついたよ。
そして使ってみたら、この3way 雲台は前のより使いやすいよ。同じ3way雲台でも、雲台の傾く感じがどうも違うみたいだよ。値段なりとはこのことか。このことなのか。
と、徐々に注文の多い料理店になってきたところで、ついについに、本体を新調したくなってきたよ。フラッグシップモデルが型落ちになる時がやってきたよ。そしてボーナスだよ、ボーナスの時期なんだよ。あああああ。
カメラ購入から一年
「安いミラーレスでも買ってみたら?」
カメラ王子にそう言われてから一年が経った。ということは、ミラーレス一眼を買ってから一年が経ったということだ。
きっかけになったのは、ダリア園に行ったことだった。
コンデジと、「学研 大人の科学」の二眼レフカメラを持ってダリア園に遊びに行ったら、自分の中に「こんなふうに撮りたい」というイメージ画像が生まれた。
だから、園のなかでもちょっと高くなっているところに移動して、コンデジを持ち上げてみた。けれどすぐに、撮れないと分かった。時間帯もいけなかったけれど、そういう問題ではなく、コンデジでは撮れない画だった。
今なら分かる。望遠レンズを使って景色をぎゅっと圧縮、ミニチュアモードのように彩度高め・コントラスト強めにして、画面のあちこちに見えるダリアの花が目立つような写真にしたかったのだ。
そうしたら数日後、カメラ王子のFacebookに載ったダリア園の写真が、わたしが撮りたかったイメージそのままの写真だった。わたしのこころを読んでいるのかと、仰け反るほど驚いたことを憶えている。
こういう写真が撮りたかった、そう言ったらその返事がこれだった。「安いミラーレスでも買ってみたら?」。
そして翌日、激安になっていた(結果的に今使っている)ミラーレス一眼のチラシを写した写真が送られてきて、そして調べて…調べて、翌々日には購入してしまったのだった。こんどはカメラ王子が驚く番だった。
カメラ王子はそれまでも、わたしに対して「写真のセンス、あると思う。始めてみたらいいと思うけどなあ」と、何度か言ってくれていた。自分でも、ちゃんと勉強しながら、ある意味で真面目に写真を撮ってみたいと思っていた。それでも、ミラーレスとは言えかなりいい値段がするので躊躇していたところだったのが、思いの外こなれた値段になっていることを知り、急に勢いづいたのだった。
あれから一年。たくさん出かけて、たくさん撮った。冬の間は車の運転がまだ少し不安だったので、勉強メインにして本もたくさん読んだ。春になってからはとにかく撮った。音楽から離れて10年以上が経って、こんなふうに何かに夢中になったのは本当に久しぶりだった。
カメラ王子は褒めて育てるタイプなのか、ダメ出しされるよりも褒められる回数の方がはるかに多い。褒められて悪い気持ちはしないので、また気分よく撮りに行ってしまう。そうやって一年が経ったのだった。
最近になって思うのは、基本的に「イメージできていない写真は撮れないのではないか」ということ。つまり何かを見たときに、それを撮りたい、と思っても、写真の完成形がある程度自分の中にイメージできないと、なんだかよく分からない写真ができてしまうということ。
だからイメージの引き出しを増やすために、プロアマ問わずいろんな人の写真を見ることと、自分の写真をもう一度見返すことが必要なのだと思っている。
カメラの性能、持っているカメラでどこまでできるかという問題はもちろんあるけれど、順番として「こんな写真が撮りたいなあ」の次に「じゃあこのカメラでどうすればイメージに近づくのかな?」ではないかと思うのだ。
カメラ王子を含めたカメラの先輩たちからは、プリントして(せめてフォトブックを作って)自分の写真を振り返るようにとアドバイスされているけれど、その本質的な意味は、わたしにはまだ理解できていない。これから分かるのだろうから、心に留めておこうと思う。
写真は今年のダリア園。
一年前にイメージした画と、今年行ってみてイメージした画が合わさった写真。せっかく単焦点レンズも持っているから、また遊びに行って、ボケを生かした写真も撮りたいところ。
カメラを買うきっかけは書いた通りだけど、さらに遡ること3年前、玉ボケの写真をいいなあと言ったわたしに、「こういうのは一眼じゃなきゃ撮れないんだよ」とカメラ王子が呟いたのが、実は、ミラーレスが欲しいなあと思い始めるきっかけだったのだ。なんとも懐かしい話である。
はじめての花火撮影
花火を撮ってみたいのだけど、誰にも教わらずにいきなり撮ってもうまくいかないように思うし、一緒に行ってくれそうなカメラ友だちがいない。
と話していたら、それを憶えていてくれたらしいカメラ王子が、「たざわ湖・龍神まつり」の花火を撮りに行ってみる?と言ってくれたので、これ幸いと連れていってもらい、ついでにバルブ撮影のことをいろいろと教わってきた。
王子にしてみれば、撮影技術の未熟なわたしは足手まとい以外の何ものでもない。だからこそ、本気の撮影ができる規模の大きな花火大会ではなく、小規模な予感のする田沢湖がちょうどいいと思ったのだろうけれど、これが驚くような小規模だった。
花火打ち上げ時間、まさかの15分。
軽快に終了を告げるアナウンスに驚愕する王子。ウォーカープラスの花火大会情報には1時間って書いてあった!と言うのでサイトを覗いてみると、確かに20時~21時(予定)と書いてある。
いろんな意味であまりにも違いすぎるので大笑い。花火も、この写真を見ると水上花火もあるのかなと思わせるけれど、こんな感じのは無くて、普通に打ち上げるものだけだった。それにしてもこの写真やたらと上手だなあ。豪勢に見える。
それで肝心の、わたしの花火の写真はというと、最初の方はピントは合ってないし(目印がないので事前にピント合わせができない)、シャッターを開け閉めするタイミングが分からないし(初めてだから当然ではある)で全然撮れなかったけれど、途中からはいろいろ分かってきて、それなりに写っているのが4,5枚できた。撮影枚数を見ると50枚も撮っていないので、初めてにしては上出来だと思う。
ちなみに、わたしはライブビュー撮影という、背面の液晶で写り具合を確認しながらの撮影をしていたのだけど、王子はそういう機能は使わずに、勘でシャッターを開閉している。理由は分かるけど書くのが面倒なので省略。
それでわたしはライブバルブモードで撮影、王子は単なるバルブ撮影で撮っていたら、だんだん、レリーズを押すタイミングが王子と同じになってきた。わたしも撮るタイミングが分かってきたんじゃない?やるじゃん自分!とうっかり思ったけど、写り具合を確認していないのに同じタイミングでシャッター開閉している王子のレベルが段違いだった…とすぐに思い直したのであった。
せっかくなので、まあまあの4枚を使って、これまた初めての比較明合成。合成するなら合成するで、露光時間をもう少し短くして、花火の線がはっきり見えるものも撮った方が良いのだなあと思った。それでも、初めてにしては満足のいく出来である。
昨日は、花火以外にもバルブ撮影で夜の景色を撮る練習ができたので、またひとつレベルアップできた気分。いろいろ教わって楽しかった。できればまた近いうちに復習したいなあと思う。
知らなかった風景を知る
カメラを手に入れてからというもの、かなりの頻度で写真を撮りに行くようになった。ほとんど毎週末と言っても良いくらいである。そしてそれとともに、同じ秋田で写真を撮っている方たちの作品を見せてもらう機会も増えた。自分も撮るし、ひとの写真も見る。すると気がついたのが、これまで自分が知らなかった故郷の風景がたくさんあったのだということ。
写真を趣味にしていない人でも、梅がとてもきれいに咲く神社とか、じつはすごくきれいに桜が咲く公園とか、長年続く地元のちいさな(でもだいじな)お祭りとか、そういうことを知っている人はたくさんいるのだと思う。でも自分にとってはどれも初めて知る風景で、だからとても新鮮で、そして魅力あふれるものだったのだ。
これまでも、他人の撮った写真は見ていた。けれど見るのとやるのは大違いとはよく言ったもので、いざ自分で撮ってみると、まったく思うようにいかない。まあ、当然の話である。それでもどうにか格好良く撮れないものかと、試行錯誤しながらミラーレスのちいさな液晶を何度も何度も覗いていたら、徐々に、自分のこころが何に動かされたのかを見つめるようになった。同時に、他人の写真を見て、その人が何にこころを動かされたのかも考えるようになった。そうしていたら、わたしの知らなかったすてきな風景が、すぐ近くにたくさんあったことに気がついたのだった。残念ながら技術がまったく追いつかず、それを伝えることができていないのだけれど。
たぶん技術はずっと、「追いつかない」と思いつづけるのだろう。だから昨日より今日、今日より明日、少しずつでも、自分のこころが今よりたくさん伝わるように、楽しみながら悩みながら、試行錯誤していきたい。一年後、今の自分が撮った写真を、赤面しながら見るようであれば良いと思う。