知らなかった風景を知る
カメラを手に入れてからというもの、かなりの頻度で写真を撮りに行くようになった。ほとんど毎週末と言っても良いくらいである。そしてそれとともに、同じ秋田で写真を撮っている方たちの作品を見せてもらう機会も増えた。自分も撮るし、ひとの写真も見る。すると気がついたのが、これまで自分が知らなかった故郷の風景がたくさんあったのだということ。
写真を趣味にしていない人でも、梅がとてもきれいに咲く神社とか、じつはすごくきれいに桜が咲く公園とか、長年続く地元のちいさな(でもだいじな)お祭りとか、そういうことを知っている人はたくさんいるのだと思う。でも自分にとってはどれも初めて知る風景で、だからとても新鮮で、そして魅力あふれるものだったのだ。
これまでも、他人の撮った写真は見ていた。けれど見るのとやるのは大違いとはよく言ったもので、いざ自分で撮ってみると、まったく思うようにいかない。まあ、当然の話である。それでもどうにか格好良く撮れないものかと、試行錯誤しながらミラーレスのちいさな液晶を何度も何度も覗いていたら、徐々に、自分のこころが何に動かされたのかを見つめるようになった。同時に、他人の写真を見て、その人が何にこころを動かされたのかも考えるようになった。そうしていたら、わたしの知らなかったすてきな風景が、すぐ近くにたくさんあったことに気がついたのだった。残念ながら技術がまったく追いつかず、それを伝えることができていないのだけれど。
たぶん技術はずっと、「追いつかない」と思いつづけるのだろう。だから昨日より今日、今日より明日、少しずつでも、自分のこころが今よりたくさん伝わるように、楽しみながら悩みながら、試行錯誤していきたい。一年後、今の自分が撮った写真を、赤面しながら見るようであれば良いと思う。
コンコンブルにハマる
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カメラグッズ福袋、その中身
カメラのはなし
おしごと、おしごと
ええと、とりあえず、予想通り、仕事が忙しい。あくまで自分にとっての「忙しい」だということは百も承知だけど。世の中の人はもっと働いている。
自分の仕事は、5月の連休明けから徐々に業務量が増えて、たぶん今がピーク。でも職場は相変わらず欠員が生じたままの状況。結果、必要最低限のことをこなすのに精いっぱいで、本来やらねばならないことでもさして重要度が高くないものは、どんどん溜まっている。あれをいつか片づけると思うとそれだけで萎えるけれど、まあ仕方ない。ふつう会社というものは、誰かが欠けてもなんとかなるようにできているものと思うけれど、今の状況で誰か一人でも欠けたら、間違いなく崩壊する。ここが中小企業の恐ろしさ。そして今年の正念場は間違いなく今。業務量のピークということだけでなく、様々な要因を鑑みるに、今が正念場。いつやるの?今でしょ!という感じ。笑えない。
でも、自分で言うのもなんだけど、ここまでのところ、自分を比較的良くコントロールできていると感じる。自分のためにも家族のためにも、最終的には仕事をしていくためにも、自分を抑えるための工夫をいくつか試みているのが、今のところ奏功していると言ってよいだろう。
今の職場では、ともすれば一瞬でモチベーションを失うようなことも、無いわけではない。一生懸命頑張ったところで別に良いこともないのだという、自分の中の小さな声と闘いながら、自己満足というか自分で自分に恥ずかしくないようにいようとする気持ちだけで日々を過ごしている。けれどそれでも、ごく稀にではあっても、一生懸命やっていれば良いこともあるものだなあと思えるような、そんな出来事も、最近あった。頑張っても頑張らなくても、どちらにしても見た目には良いことはないというジレンマの状況は変わらないけれど、けっきょく頑張る方を選ぶしかないということは自分がいちばんよく分かっている。
こういうことを書きたくなるということは、それなりに追い詰められているのかもしれないけれど、それでもまだ何とかやっていけるだろうから。ええと、とりあえず、明日からも、頑張る。
書いていないあいだのこと
すっかり更新が停滞。ブログや日記のような少しボリュームのある文章を書くことそのものが激減している。時間がないというよりも、mixiやFacebookで呟いてばかりいるからだと思う。ひとつひとつはちいさな呟きでも、自分の中から外へ出すことでなんとなく満足してしまって、考えながらアウトプットする機会を自ら放棄しているのかもしれないと思う。
この一年のこと。
昨年の春に、職場で一緒に働く人数が増えて、部署の女性がわたしも含めて3人になったけれど、3人目として入社してきた後輩さんが一年で雇い止めになってしまった。相変わらず厳しい会社。そして今年の春にまた別の後輩さんが入ってきたけれど、その人は出勤7日で音信不通になり、そのまま辞めてしまった(退職願が会社に郵送された)。今年度はかなり忙しくなると踏んでいたのだけど、こうやって人が変わったりいなくなったりするということは、意外とすんなり乗り切れるのかもしれない。もしそうじゃないとすれば、また馬車馬のように働くだけ、道はそれしか残されていない。考えても仕方ないので、状況に合わせて自分をコントロールするしかない。
昨年末に、3DS LLと「とびだせ どうぶつの森」を買った。人生で初めてのゲーム機とゲームだ。遊んでみたらとても楽しくて、ついつい遊んでしまう。ゲームがこれほど中毒性の高いものとは、想像以上だった。30歳も過ぎたいい大人が夢中になって何をやっているんだと思う反面、大人なんだから自分の生活は自分でコントロールできるはずで、じっさい健全な日常生活が営めているのだから別に構わないじゃないかという気持ちもある。でもゲームで遊ぶことで自分の人生が豊かになるかと問われればその答えはNOだろう。それを意識して遊んでいないととんでもないことになりそうで、こんなものを子どもに与えるなんて恐ろしくてできないと思っている。世の中の皆さんはどうしているのだろうか。
あとは、ここ数か月で映画を何本か鑑賞して、多くがとてもおもしろかったということと、今シーズンのドラマもなかなかおもしろいものが多いということぐらいかな。振り返ってみれば、昨年のうちはあまり動きのない、面白味のない半年だったかもしれない。今年に入ってからは、少し風向きが変わってきたような気もしないでもない、気のせいかもしれないけれど。世の中も人生も楽しいことばかりじゃないけれど、自分も頑張らないと、明るいことや楽しいことは勝手にやってくるわけじゃないよね。などと思ったり。
とりあえず、もう少しここを更新した方がいいような気がする。